
2011年06月19日 (日) | 編集 |
![]() | 秒速5センチメートル 通常版 [DVD] (2007/07/19) 水橋研二、近藤好美 他 商品詳細を見る |
<感想>※ネタバレ多し。反転もさせてません。まだ観てない方は注意!小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。
二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、
その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、
そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。
3本の連作アニメーション作品。
(公式ページ「ストーリー」より)
短編連作、というジャンルですが三話とも一人の男(少年)を軸に進みます。
中学、高校、社会人、と時間が流れていって、こういう短編のつなげ方好きです。
「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」
このキャッチもうまいこと内容を表してるなーと思います。
今作も微妙な気持ちや雰囲気がよく表現されてて良かったです。空も相変わらず綺麗でした。
一番好きな話は二話のコスモナウト。こういう片想いってありますよね、きっと。
切ない恋のはずなのに、いいなぁなんて思います。
「それでも私は明日も、明後日も、遠野くんのことが好きなのだろう」
というセリフが印象的でした。
しかし遠野くん、かっこよく成長しますね。
タカキ(遠野くん)とアカリはずっと連絡を取り合っているのかなと思ってたのですが、
コスモナウトの途中でタカキが打っていたメールはアカリには送っていないことがわかります。
第三話秒速5センチメートルでは、お互い相手の手紙を楽しみにしてるのに
途絶えてしまった様子も描かれます。
こういうのって、どちらからともわからず自然と途絶えてしまうんでしょうね。
遠距離恋愛は経験ないですが、遠距離友人で似たような覚えがあります。
「これからも連絡をとろう、また会おう」と会ったのが最後だったことになるわけですが、
ちゃんと別れらしく「さようなら」と言って別れられるのと、どちらが幸せなんでしょうか。
私だったら後者を選ぶかもしれません。
終盤、婚約者と幸せそうなアカリと寂しげなタカキのギャップが悲しいです。
リアルでありそうな話だからこそ切なさもひとしおでしたが、多少ご都合主義でも
ハッピーエンドが見たかったです。
まぁあの終わり方だからこその良さもあるんですけどねー。
しかし今作は音楽の合わせ方が光ってます。
第三話はセリフがほとんどなくて、主題歌のone more time, one more chanceと共に
色んなシーンが流れるのですが、これがまた曲とマッチした切ない場面ばかりで泣けます。
主題歌以外の曲もまた良いです。
新海作品は全作見ましたが、音楽は今作がピカイチだと思います。
お気に召しましたらぽちっとどうぞ。
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