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基本的には読んだ本の感想・たまに映画やフリーゲームの感想、さらにたまには日々の雑記でも書いてます。そりゃあもう雑食に何でもやります。
 Crystal Forest
2011年06月29日 (水) | 編集 |
波風の詩
タイトル:Crystal Forest
ジャンル:女性向インモラルダークADV 
※R-15 軽めの性描写、流血表現、残酷表現、背徳的な表現があります。
サイト:波風の詩
URL:http://park23.wakwak.com/~namikazenouta/

柏木千夏(変更可)はこれといって特に特徴の無い女の子。
人間関係はそこそこ良好、目立った箇所が無い変わりに悪意とも無縁。
けれど・・彼女は心の底に微かな喪失感を抱え、【何か】を待ち望んでいた。

『何か・・起こらないかな。』

何かを待ち望む気持ちと何も起こらないと諦める気持ちを抱えただ日々をすごす毎日。
そんなある日、襲い掛かった非日常。
雨降りしきる林道で・・不意に迷い込んだ蒼い楽園。
恋心で彩る物語の果てに見つけたものは・・?

―ようこそ、クリスタルフォレストへ

(公式ページ「STORY」より)

<感想>※ネタバレ箇所は反転
異世界トリップな乙女ゲーかな、と思って一周目を終え、
ああ、異世界トリップな悲恋ものかぁ、とゲームを進めていき、
最終ルートで唖然。
そ う い う こ と か。
この物語、ただの異世界ものじゃない鬱ゲーでした。

攻略していったルートごとに感想書いてきます。

<第一王子・リスター>
楽しみは最後にとっとくタイプですので、これは惹かれんな、という第一印象な人から。
(申し訳ないことに、実際リスターは可愛いけど特に良いなぁと思わなかったです)

女性的で純粋無垢な第一王子と逢瀬を重ねていき、少しずつ彼の境遇を知って、
この世界のしきたりの不条理さから少しでも自由にしてあげようとする千夏。
純愛で、【生贄になっても世界が滅びても】叶うことがない悲恋かー、と思ってたら、
END02終幕の愉悦でまさかの千夏【ヤンデレ】化!?
あの落差にビビりました。こんな恋愛ものヒロインなかなかないです。
普通の恋愛ものと【男女逆転】ですよね。あーびっくりした。
世界の決まりごとと第一王子の宿命に悲しいなぁと思ったりしたはずなのですが、
このインパクトで全てふっとんでしまった気が。
もう一方のENDは順当に悲恋なのですが。

END01忘れ得ぬ絆では、かつて「僕のことは忘れて」と言っていたリスターが、
僕のことを忘れないで」と言ったのが印象的でした。
ああ、最後の最後にようやく自分に素直になれたのかな、と。
そこだけ見ると、少しはハッピーエンドなのかもしれないです。


<第三王子・コーラル>
第二王子アンバーと第一王子リスターは明らかに訳アリ臭がしていたけれども、
この人は明るくて人懐こくて普通のルートになりそうだなーと思っていたら、
むしろこのルートが一番残酷だった気がします。
そのくせやけにドライなコーラルが余計に悲しいです。
そしてリスタールートを先に見ていただけに、あの終盤で出てきた【生肉】はこれだったのかと
後からショックでした。うぎゃー。

END01は他よりはかなりハッピーエンドで、これが一番好きかもしれないです。
こんな【残酷な生贄】なしに保てない世界など朽ちてしまえ、と私は思います。
本人たちは【罪悪感】があるみたいですけれども。

このエンドではアンバーとコーラルの対話が見られたのも良かったです。
アンバーもすっきりした顔してましたね。
リスタールートでは【千夏に対してやや悪役】だったアンバーが、
コーラルはあっさり【逃がしてくれた】のが意外でした。
この兄弟愛もいいなーと思うのですが、リスターとの接し方の違いは?
アンバーは、リスターが王子の役割について何も知らないことに複雑な思いなんですかね。
コーラルは自分の行く末も知っていて諦めに近い絶望を持っているのに、
自分も第二王子の役割に苦しみながら、兄と弟のことに心を痛めているのに、
リスターは不自由で同じく悲しい結末を辿るとは言え、無知ゆえに絶望も悲しみも感じない。
気の毒で申し訳なく思いながら、憤りみたいなものも持ってたんじゃないかなーと思います。

恋愛もの、という視点で見ても、友達のような関係から進んでいくのが好みでした。
トゥルールートではないですが、私はキャラクターも含めこのルートが一番好きだったかも。


<第二王子・アンバー>
ツンデレでへたれか、と思っていたら制作者様もあとがきにそう書いてました(笑)
快活で天真爛漫に見えて、実は自分の運命にドライで冷めているコーラルと、
無愛想無表情で冷静に見えて、実は兄弟の行く末に心を痛めているアンバーが
ひどく対照的でした。

前の二人のルートで第一・第三王子の役割はわかっていたので、第二は?と思ってたら、
これはこれで痛い…。そして精神的にもキツい。
全てを知った後に王位継承儀式で【生肉と血】を見るのもいたたまれなかったです。
王子全員のルートを見ていると、儀式終了後に魔法が使えない不便をお気楽に語る民衆に、
本気で憤りを感じます。こんな奴らのために。

しかしこのルート、千夏が発情しすぎ。
いや涙は指で拭けばいいです。心から。
心情的な場面とそういう欲な場面は分けたい、かな。
こういう女、ちょっと嫌かもしれません。
そして彼女、高校生のはずなのに初々しさがない…。


<狂人・ルナ>
このルートは、恋愛ゲームの対象、というよりも物語の真相、という気が。
少なくとも主人公に自己投影させる類のものではないですね。
ルナも恋愛対象として魅力的に、というよりは物語の主要人物として描かれているような。
(私個人の印象ですので実際のところはわかりませんが)

このルートに入ると世界の正体がようやくわかります。
ああ、【単純なファンタジー】じゃなかったのか…。
これまで何故だか王子たちがこちらの世界の知識があるのが不思議でしたが、
そういうことでしたか。悲しい話だ。
三人の王子の過去や言動の背景も分かって納得。ますます悲しい。
そういえばオープニングで【数年前の事件】について描写されてましたね。伏線だったのか。

狂人と言われている通り、民衆やコーラルに暴言を吐くルナは完全にキチガイに見えました。
しかし後半でその理由を知って納得。
先に三人の王子の悲しい運命を知っているだけに、本当は【優しい世界】だったものを、
あんな【グロテスクで残酷な宿命】を書き加えられてしまった憤りは
並々ならないものでしょう。これは共感できました。

賛否両論を呼んでいる【近親相姦】ですが、私はアリじゃないかなと思います。
いや、倫理的に可かどうかでなく、作品の主題としてですが。
ごくごく少数でも、実際に世の中にそういう恋をしてしまった人は存在するでしょうし、
そういう人たちはどう考えてどう苦しんでどんな結末に辿りつくのかな、というのは
物語として十分テーマになりうると思います。
その結末が良かったかどうかは人によって分かれるでしょうけれど。

しかしいくら兄妹一緒におけなかったとしても、【子にアイスピックで傷をつける】父親に
息子を預ける母親の気が知れません。こいつもなかなかのキチガイだと思うのですが。


最後にみんな【現実世界】で幸せになれるのは良かったです。
欲を言うなら他三人も【現実世界に千夏と一緒に帰る】エンドが欲しかったです。
特にコーラル。【現実】でもすでに惹かれていたのが報われますよね。
でもそうすると一周目から真相をばらさないといけなくなりますかね…。
それならルナルートをクリアしてもう一回各王子ルートに入ると出現、とか。


<ぷち攻略>
大したことは書きませんが一応反転。

最初はリスター・コーラルルートしか入れません。
二人の全エンドを見るとアンバールートが。
そしてアンバーの全エンドを見るとルナルートが開きます。

・コーラルとリスター
ひたすら通いつめればルートに入れます。
各キャラとの会話中に出てくる選択肢は多分どっちでも大丈夫。

画面左上の秤が左の青・右の赤のどちらに傾いているかでエンドが変わるようです。
秤は5日目まで毎晩出てくる選択肢、この世界にとどまりたいか現実に帰りたいか、
によって傾きが変わります。
4日目までどちらも2回ずつ選んで、5日目の選択肢でセーブしておくと、
1度のプレイで両方のエンドが見られるはずです。

・アンバー
コーラル・リスタールートをコンプリート後、物語を「start」から始めます。
「LOAD」で最初の選択肢から、では出来ませんので注意!
後はひたすら通いつめて、最後の選択肢「待つ」「アンバーの元へ行く」で分岐。

・ルナ
三人の王子をコンプリート後、こちらもアンバーと同じく「start」から。
夜はひたすら図書館、紫の本を見つけてからはひたすら裏路地に通います。
あとは一番最後の選択肢で分岐。



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