
2011年07月17日 (日) | 編集 |
![]() | ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる (2006/09/29) 加納新太 商品詳細を見る |
<感想>2046年―。
同級生の長峰美加子と寺尾昇は淡い恋愛感情を持ちながらお互い口に出せずにいた。
だが、その夏ミカコが国連軍の選抜メンバーに選ばれ、翌年の冬には宇宙へと
旅立ってしまう。
高校に進学したノボルとミカコは携帯メールで連絡をとりあうが、リシテア号が
太陽系を離れるにつれて、メール送受信の往復にかかる時間は開いていくことに…。
新解釈を加えた小説『ほしのこえ』決定版。
(「BOOK」データベースより)
新海誠映画のノベライズ本…なんですが、いやー私はあんまり…
小説(大場惑)→映画→小説(加納新太)の順だったのですが、この順に好きです。
最初についたイメージが強いからもあるかもしれませんが、
大場さんの方が細かい心情やら背景が描写されてて好きでした。
映画に関しては短編の映像作品ということでちょっと違う分野ですので、
まぁこんなかなぁという感じはあるのですが。
この本のミカコは、リシテア内での人間関係や環境を拒絶していて、
ひたすら後ろ向きに過去にしがみついているようで好きじゃないです。
先に読んだ大場さんの方はリシテアに適応しつつも、
それでも忘れられずノボルを想い続けるのが好感だったのですが。
最後は過去を脱ぎ捨てるような表現はありましたが、いまいちわかりにくいし、
前向きさ以上にある種の諦めのようなものを感じます。
その思考に至るまでの過程も「?」という印象。
従妹や親のエピソードも、もっと書き込める要素なのに中途半端に出てきただけでいまいち。
対してノボルの方は、ちょっとお調子者すぎる気はしましたが、
他の子とも付き合ったし(もちろんその子も本当に好きだし)、
ミカコが既に結婚していてもただ会いたい、と言うのが良かったです。
単なる恋愛感情じゃなくて、ミカコが特別な存在なんですね。
「別れても好きな人」とか「もちろん奥さんを一番愛しているけど、初恋の人を今でも好き」
というような感じでしょうか。
お気に召しましたらぽちっとどうぞ。
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