FC2ブログ
基本的には読んだ本の感想・たまに映画やフリーゲームの感想、さらにたまには日々の雑記でも書いてます。そりゃあもう雑食に何でもやります。
 裏閻魔
2011年07月25日 (月) | 編集 |
裏閻魔裏閻魔
(2011/03/04)
中村 ふみ

商品詳細を見る

「ゴールデン・エレファント賞」第1回〈大賞〉受賞作!
壮大なスケールでおくる、超弩級エンタテインメント・ストーリー!!

時は幕末。
長州藩士・一之瀬周は、新撰組に追われて瀕死の重傷を負うが、
刺青師・宝生梅倖が掌に彫った「鬼込め」と呼ばれる呪いの刺青で命を救われる。
周は不老不死の運命を背負うこととなり、明治から昭和へと激動の時代を
刺青師・宝生閻魔として人目を憚るようにして生きていく。
傍らには常に、友人の遺児・奈津の姿があった。
その奈津を狙うのは、姉の仇で同じ鬼込めの技を持つもう一人の刺青師・夜叉。
少女だった奈津もやがて女として閻魔を意識しつつ、
純愛を貫きながら彼の年を追い越し老いていく……。

「ゴールデン・エレファント賞」とは……
日本の優れたコンテンツ・クリエーターによるオリジナル小説作品を発掘し、
各国言語で世界にリリースすることを目的に2009年に設立された、
国際的 エンタテインメント小説アワード。
(amazon内容紹介より)

<感想>
おもしろい!
次の展開が気になって次々読んでしまう、まさにエンターテイメントでした。
明治維新と第二次世界大戦の終戦、二つの大きな出来事が絡んでくるのもおもしろいです。
でもメインはしっかり純愛・悲恋。切ないです。
歴史・恋愛・エンターテイメント、どれも中途半端にならずしっかり活きているのがすごい。


出てくるキャラクターが全員魅力的で、女性陣がみんな強い女です。
ヒロイン奈津は言わずもがな、惠子は出番が少ないながら気丈な女でしたし、
佐和は弟想いの姐さんでしたし、マサは肝っ玉母さんでした。
義子夫人は心の弱さゆえ病んでしまったのかもしれませんが、
あそこまで病んでイカれてしまうといっそすっきりします。結構好きでした。
なよなよめそめそしてる女が一番嫌いです。

でも一番好きだったキャラクターは夜叉(鬼月)でした。
物語の中での位置づけは閻魔の宿敵という立場で、人を喰らうわ奈津を狙うわで悪役です。
でも単純に憎めないようなところがあって、何とも言えない艶も持っています。何か色気がある。
私の中では「金田一少年の事件簿」の地獄の傀儡師高遠洋一のイメージとぴったり重なります。
横浜リッパーでのセリフ「…地獄がお待ちかね」は文字を見ただけなのに、
その妖しげな微笑が見えたようでゾクゾクきました。
こういう悪役好きだなー。
悪役だけども完全に悪い奴ではなくて、人の心臓を喰うのをやめようともしているし、
それに閻魔に殺されたい7割、閻魔を殺したい2割、計算が合わない残りの1割は、
おそらく「共存したい」なんじゃないかなーと勝手に推測してたりもします。

今度は惠子をヒロインに続編を出せたりも出来そうですが、どうなんでしょうか?
これで終わるのが綺麗な気もしますし、続きが出るなら出るで読んでみたい気もします。
良作でした!

お気に召しましたらぽちっとどうぞ。
コメントも歓迎!




にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト





コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック