
2011年08月27日 (土) | 編集 |
![]() | プシュケの涙 (電撃文庫) (2009/01/07) 柴村 仁 商品詳細を見る |
<感想>「こうして言葉にしてみると…すごく陳腐だ。おかしいよね。笑っていいよ」
「笑わないよ。笑っていいことじゃないだろう」
…あなたがそう言ってくれたから、私はここにいる
―あなたのそばは、呼吸がしやすい。
ここにいれば、私は安らかだった。だから私は、あなたのために絵を描こう。
夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。
彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。
一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。
うまくいかないことばかりで鬱々としてる受験生。
もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…
そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。
(「BOOK」データベースより)
表紙に惹かれて読んだはずが、中身もヒットでした。
やばい、哀しい。
同級生の自殺の真相を追いかける二人組の男子高校生。
これだけなら青春ミステリーものなら珍しくない設定なのですが、
最終的な真相にやられました。
同級生の自殺の真相を、という設定自体も、【実は狂言】という真相も、
それ自体はミステリーでは珍しくもないんですが、
組み合わせるとこんなサスペンスになるとは。
由良の恋も榎戸川の恋も、どちらも救いがないですね…
切ないというよりただただ哀しいです。
しかし【旭】は糞ですね。
時間を遡った後編を読むと哀しさが余計に引き立ちます。
秀逸すぎる…。
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