
2011年09月17日 (土) | 編集 |
![]() | サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫) (2011/04/28) 河野 裕 商品詳細を見る |
<感想>「私を普通の女の子にすることが、貴方にできる?」
復活した相麻菫。ケイは彼女に、咲良田の外に―能力が存在しない世界に移住することを提案する。
だがそれが上手くいくのか、彼にも分からなかった。
確証を得るため、ケイは管理局の仕事を引き受け、春埼、野ノ尾とともに、
九年間眠り続ける女性の「夢の世界」へと入る。
そこでケイは、ミチルという少女と青い鳥に出会い―。
“咲良田”とは?能力とは?物語の核心に迫る第5弾。
(「BOOK」データベースより)
「人を幸せにする青い鳥は、自身は幸せになれないのか」
「隣にいる人が笑ってくれることを幸せという」
などなど、今回も考えさせられる言葉、言いセリフが満載でした。
5巻のテーマは「幸せとは何か」かな。
夢の世界はミチルの能力で作られたはずなのに、そこには毎晩モンスターなるものが
夢の世界を破壊していく。何故か?
この答え【助けてもらうことで人とつながりを感じたいから】が考えさせられました。
被害妄想の人もきっとこれなんでしょうね。
酸っぱいブドウもスイートレモンも、弱い人の考え方なのかもしれないけど、
弱い人を否定はできないんだなとしみじみ。
ケイぐらい優しい人になれたら良いのですが。
毎度思うのですが、このシリーズは綺麗事を並べているわけではないのに、
読んでると優しくなろうという気がしてきます。何ででしょうね。
相馬菫は何を考えているかわからないですが、そのわからない感じが好きです。
わからない感じなのにケイにはベタ惚れで、妙に計算高いところがあるのも好感。
春埼も最近可愛くて仕方ないのに、相馬菫も気に入っていて、どっちも応援したくなります。
それにしても今回のケイはかっこよすぎた…
今作は久々に野々尾盛夏が本編に絡んできたのもうれしい。彼女も好きです。
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