
2011年02月13日 (日) | 編集 |
![]() | 守護天使 (宝島社文庫) (2008/10/02) 上村佑 商品詳細を見る |
ハゲデブ貧乏……世の不幸の全てを背負ったような中年オヤジ・須賀啓一は、齢50にして初恋をした。相手は通勤電車で見かけた美しい女子高生。ブログへの悪質な書きこみから、この女子高生が拉致される。啓一は彼女を助け出すべく、チンピラオヤジ、引きこもり少年とタッグを組み、救出に向かう……。
(裏表紙あらすじより)
(感想ネタばれ箇所は反転)
第2回日本ラブストーリー大賞受賞作。カンニング竹山主演で映画化もされました。
ライトノベルに近い感覚でコミカルに進んでいく話です。
ラブストーリー、というよりはしょーもないおっちゃんのドタバタ喜劇かな?
女子高生への恋より鬼嫁勝子の夫への思いにぐっときました。
やばいあんな強い女になりたい。いやさすがに鬼嫁すぎておっちゃん気の毒になったけど。
そして元ひきこもり少年ヤマトが一生懸命なのが健気でかわいい。
いい子だなぁ。高校生をいい「子」って表現しちゃうあたり自分も年取ったと感じます。
村岡さんはヤクザだけど頼れる男でしたね。子供好き(?)なあたりも高感度アップです。
頼りになりすぎて本編も外伝も全部村岡さん頼りじゃねぇかとは思いましたが。
しかしヤクザな村岡さんも恐れる勝子ってどれだけ恐ろしいんだろう…。
最後の終わり方も好きでした。
年の差な上に妻子持ちなおっちゃんですから、【会わないまま話さないままで】、それが綺麗な終わり方ですよね。
難点を言うなら、○ちゃんねる用語が勉強不足だったことですかね。
ヲタは(笑)や(爆)は使わない。その他の言葉づかいもかなりおかしい。
設定と口調が合っていないのが何ともアンバランスで気持ち悪かった。私が気にしすぎなだけですけれども。
外伝の方は、本編ではしょーもないけど気の毒だなぁ、で済んだおっちゃんが本気で気持ち悪い。
生活にしろ必殺技にしろ、いくらなんでも汚すぎる。さすがにどん引きでした。
ヤマトはいい子で良かったんだけどなぁ。
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